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  • 「まちづくりは人づくり」。人材育成から取り組むまちおこしとは?

    記事概要:

    “共に育つ「まち」を共に創る”を理念として掲げて京都で若者と地域をつむぐ、まちづくり会社「株式会社基地計画」。地方の過疎化や少子高齢化、限界集落など、地方について明るいニュースをあまり耳にしない今日この頃、同社の地域へのかかわり方は?

    InternViewの本日の突撃訪問者は・・・

    株式会社基地計画

    株式会社基地計画
    ホームページ:http://kichiplan.com/
    アクセス:〒603-8313 京都市北区紫野下柏野町59-13
    役職:代表取締役
    滋野正道(Shigeno Masamichi)

    経歴:地域づくりを始め、NPO、ボランティアなどの社会活動に数多く携わっている。現在は、過疎高齢化が進む京都府北部地域をフィールドに、「若者と地域」をキーワードとして様々な活動に取り組んでおり、独学で習得した広告制作と映像編集のスキルと感覚を活かして、身近な地域から社会をリ・デザインしていきたいと考えている。2015年4月より株式会社基地計画代表取締役に就任。龍谷大学大学院政策学研究科修士課程在学中。

    少子高齢化とか限界集落とか最近よく聞くけれど、地域の実際ってどうなんだろう?

    何10年か後には無くなっている村がある、とか地方に元気がないとかいった話を最近よく耳にするような気がします。

    一方で、「地域で頑張っている若者」が取り上げられることも少しずつ増えているのかなと思います。

    もし、何10年か後に自分の生まれた町がなくなっていたら、なんだか寂しいなと思いませんか?

    そもそも、私は大都会の人混みが苦手なので田舎が無くなってしまうと逃げ場が無くなってしまいます(笑)。

    さて、そんな私情を挟んだ「地方が元気であってほしい」という私の願望があるのですが、日本の地方はこれからどうなっていくんでしょう……? そんな社会の中で私たちはどのような生き方を描けるのでしょうか……?

    はい。ということで、地域おこし事業をしていらっしゃる株式会社基地計画の代表取締役、滋野正道様にお話を伺いました!

    取材前、緊張しすぎて会社に突撃する前にすぐ近くの河原で一息入れました(笑) (取材前、緊張しすぎて会社に突撃する前にすぐ近くの河原で一息入れました笑)

    「地域おこしは人づくりから」、そう考えるようになったきっかけは3.11

    株式会社基地計画 滋野代表

    川本:本日はよろしくお願いします!

    早速ですが、お仕事をされる上では、どのようなことを大切にされていらっしゃるのでしょうか?

    滋野様:大切にしているキーワードは“地域おこし”“人づくり”といったところですかね。

    活動の大きな目的としては地域を盛り上げていこうということがあるのですが、僕は地域を盛り上げていくためには、講演会などの単発のイベントをしていても仕方がないと思っていて。

    むしろ長い目で見てその地域の人を育てていくことが必要なのではないかなと。

    だから、大きくは“地域おこし”だけれど、その中でも特に“人づくり(人材育成)”がキーワードになっている、ということになりますね。

    川本:“人づくり”という側面からの“地域おこし”ですか。初めて聞く観点です。では、そもそも地域に興味が向いたきっかけは何だったのでしょうか。

    滋野様3.11、東日本大震災が僕の中では一つのターニングポイントになっています。

    ちょうど大学4年生になる春のことで、就職活動を活発にしていた頃だったんですけど、テレビを見て居ても立っても居られなくなって現場に行ってきました。

    そこで支援活動をやっていく中で、地域とかお隣さん同士のつながりの必要性というか、その大切さを学ばせてもらいました。

    東日本大震災という大きな災害で、僕が最も悲しさを感じたのがいわゆる災害関連死と言われるものだったんです。

    川本:災害関連死ということ、この場合だと津波が直接の原因ではないけれど東日本大震災が起こらなかったら亡くなることの無かった方々の死ですね。

    滋野様:はい。せっかく津波を逃れたにもかかわらず、体育館や仮設住宅で「孤独死」という形で亡くなる人がいることを知りました。

    それがすごく悲しくて。

    その死は地域のつながりや隣同士の関係性、“隣の人を気遣うという気持ち”で防げた死だったんじゃないかと思うんです。

    自然災害に対して僕たちは日頃からの取り組みで「減災」はできますが、人間の力ではどうしようもない部分もある。

    しかし、そこから逃れることのできた人同士や様々な支援活動を通じて「大丈夫ですか?」「最近どう?」などの声掛け、お隣さん同士の関係があれば、もしかしたら救えた命だったのかもしれないな、と。

    これは地域に置き換えても同じで、「隣の人への声掛けをする習慣で守れる命がある」という観点で地域のことを考えると、「もしかしたら自分にもできることがあるのかもしれない」って思えたんですよ。

    「地域のことを想える人」、つまり「お隣さんのことや身の回りの人のことを想える人」を地域に増やしていくお手伝いなら自分にもできるんじゃないかなって。

    それがいざ災害の時に、本当の意味での生死を分ける絆やつながりにつながるんじゃないかと思っています。

    仕事の原点

    川本:3.11がターニングポイントとなって“人づくり”からの“地域おこし”を考えるようになったとのことですが、具体的に今のお仕事を始められた経緯はどのようなものだったのでしょうか?

    滋野様:現在、僕は大学院を休学中という立場ですけれど、その大学院でお世話になっている先生がやっていらっしゃった社団法人で、アルバイトとして立ち上げに関わらせて頂いたいなか留学」などを始めとした地域と若者をつなぐ企画が今の仕事につながっているんですよ。

    いなか留学

    立ち上げから2年間はその社団法人のアルバイトとして「いなか留学」の企画制作に関わり、その後、株式会社基地計画の社長に就任してからは会社として企画制作のお手伝いと若者へのプロモーションという形で関わっています。

    だから、僕にとって「いなか留学」という企画は、今の仕事につながったきっかけでもあり、すごく思い入れのある事業ですね。

    川本:「いなか留学」ですか。斬新な響きですが、どのようなプログラムなのでしょうか?

    滋野様:名前の通り、大学生が1週間とか2週間とか京都の田舎(京都府北部)に留学するプログラムです。

    「いなか留学」では留学先をいくつか用意しているんですけど、その一つに、与謝野町でみかんを作っている蒲田さんというおっちゃんのところに行く留学プログラムがあります。

    蒲田さんはみかんの栽培、加工、販売を一貫してご自身でされていたり、地域を盛り上げるための活動をされていたりと、地域の資源を活かしながら事業を進める凄腕地域プロデューサーです。

    この留学プログラムでは、1週間その方と一緒に活動してもらいながら、地域を盛り上げることはどういうことなのかを学びます。

    川本:一緒に活動させてもらう中でいろいろな学びが得られそうですね!

    滋野様:そうですね。一緒に動きながら学べるのがこのプログラムの醍醐味かなと思いますね。

    そもそも、このプログラムのはじまりは、蒲田さんから「みかんを使った商品開発や、生産加工販売をやっていきたい」ということを、相談いただいたことでした。

    「学生と一緒にみかんを採って一緒に加工したり加工販売の戦略を一緒に練ったりしたい」と。

    それなら、蒲田さんがいつも通り地域でされていることをやっているところに意欲のある学生を連れていきましょう、ということでプログラムをつくりました。

    1週間ぐらい蒲田さんについて地域の事などを教えていただきながら活動して、うまくいけばプログラム終了後も何かの事業を一緒にやっていけるような仲間を作ってもらえたらな、という想いでやっています。

    川本:プログラム終了後に何か事業を一緒にする仲間、ということですか?

    滋野様:そうです。もちろん、本当にそこから何かが動き出すかどうかは、参加する学生次第ではありますが。

    でも、僕らがアテンドしている学生たちってみんなすごく感度が高く意欲あふれる若者たちなんですよ。

    そういう人たちと、多くても5人、ある時はマンツーマンで1週間過ごすようなプログラムなので、地域の人たちと学生の間にすごく濃い関係が生まれます。そこから、新しい事業や何かが生まれることは十分に起こり得ると思いますね。

    川本:なるほど。想像以上に濃密な1週間になりそうですね。機会があれば私もぜひ参加してみたいです!

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