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  • 住の多様化を推し進めるお仕事って!? 一人工務店が住を語る

    記事概要:

    衣食住の住の分野で、多様化を進めることを生涯の仕事としたいと語る大木脩さん。「住」と「多様性」というちょっと聞きなれない結びつきは、どのように起こるのでしょうか。そして大木さんは何を為そうとされていることとは何か。じっくりたっぷりお聞きしました!

    InternViewの本日の突撃訪問者は・・・

    L-lab(エル‐ラボ)

    L-lab(エル‐ラボ)
    ホームページ:https://www.facebook.com/livescreate/
    役職:ライフディレクター
    大木脩 (Oki Syu)

    経歴:小学校4年生で電動工具デビュー。県立高岡工芸高校卒。高校時代は写真部、クラフト(工芸)部に所存し、帰宅後は自分の部屋の家具などのものづくりをする日々を送る。2016年2月29日、京都にて一人工務店を開業。現在は京都産業大学に在籍する傍ら、内装デザインから施工までを一貫して担う同店で「ライフディレクター」として活動中。

    実は無数にある選択肢を、デザインを通して示したい

    前回の記事はこちら!:若干二十歳の大学生が自営で工務店開業!? 彼をそうさせたものとは

    川本:工務店のコンセプトのようなものはおありなのでしょうか?

    大木様暮らしの多様化という観点から、「壊せる/移動できる/組み合わせる」の3つを軸にデザインしています。僕が一からデザインする場合には必ずこの3要素のうちの1つは入るようにしています。

    「壊せる」は、自然との共生という側面から極力自然に帰るものを使い、壊すことを前提に作り、壊した時になにも残したくないという意味での「壊せる」です。

    「移動できる」は、その場所に縛られるのではなく、そのままの形でまるごと新たな場所に移動できるという意味での「移動できる」です。

    「組み合わせる」は、その時々のニーズによって積み木のように組み合わせて使うことが出来るという意味です。

    移動できるデスクと組み合わせ可能な可変壁面本棚 (移動できるデスクと組み合わせ可能な可変壁面本棚)

    どんなものでも、その人の生活スタイルに合わせたものをデザインしたいんです。

    例えば1週間、1日のペースで移動する人は、家を建てるとむしろ邪魔になるのでテントがしっくりくるかもしれない。でも、半年毎に移動する人だともう少ししっかりしたものが欲しい。

    スーツケース一個で複数の家を移動するという半年ごとの移動も考えられますが、土地があって家ごと引っ越ししたいっていう人がいれば、ゲル(モンゴルの遊牧民が住む移動できる家)の出番ですよね。

    また、気分によって、あるいは生活スタイルの変化に合わせて趣味嗜好は変わるものなので、組み合わせて気軽に内装が変えられることも、実は心地いい暮らしには重要なポイントなのじゃないかなと思っています。

    僕が作ったものは、お客様にとってその時々で一番暮らしやすいスタイルを叶えられるものでありたいなと。

    川本:なるほど。そうやってデザインするなかで、お客様に提案したい暮らし方や生活スタイルといたものはあるのでしょうか?

    大木様:家の話に重点を置くとすれば僕は、家を立てずに森の中で暮らす暮らし方も、テントでの暮らしも、ゲルで移動するスタイルも、コンクリートを打ちっぱなしのデザインマンションも、全部ありだと思っています。

    家のデザインに僕のコンセプトを織り交ぜると、暮らしと自然との中間点を考えたものが、何も残さない、つまり「壊せる」家になりますし、一か所に住居を構えないことをベースとしているのが「移動できる」家ですし、自然と完全に分離した、新築で建てた家で、暮らしの変化によって中を変えられるのが「組み合わせる」家だと言えます。

    どのような暮らし方でも、それは暮らしの多様性の一つの形なので、その中でどれを選ぶかは、完全に住む人の自由である、と思っています。

    でも、暮らしの多様化はなかなか進んでいない。多様な暮らしを選べていない現状があります。なぜかというと、単純に知らないから。

    だからこそ、デザインをしていく過程でお客様の意思を引き出して、「こういう選択肢もありますよ。なんならホテル暮らしっていう暮らし方もあるんですよ」ということを提案したいんですよ。

    自分の好きなものに共感する人を増やしたいわけではなく、暮らし方そのものを探求しているイメージですね。

    今の自分の暮らし「移動する暮らし」や「ミニマリストな暮らし」「賃貸での暮らし」を探求しているのではなく、色んな可能性を含めた「暮らし方」全体を探求しているのが、僕です。

    川本:探求、なのですね。ある種研究者のような空気を感じますが、それはお仕事にはどのように繋がっていくのでしょうか?

    大木様:「その人がどんな暮らしをしたいのか」ということに戻ってきますね。

    どの暮らし方もいいと思っているから、全部のいいところ・悪いところを公平に見られていると思うんです。だから僕は、お客様に「自分はこういう暮らしがいいんだ」と言われた時に、「それなら、あとはこういうパターンもありますよ」ということが言える。

    そうやって提案して、作っていく中で、「壊せる/移動できる/組み合わせる」がキーポイントになってきます。どんな形であれ、3つが何かしら関わっているものを作りたいですね。

    別に全部が全部壊せなくても、全部が全部移動できなくても、組み合わせられなくてもいい。どれか一つをその人の家の中の生活スタイルに、組み込んでいきたいですね。

    その上で、「選択肢がある」ということを示していきたいと思っています。

    今、世の中でも「多様化」ということが盛んに言われていて、働き方の分野や、食の分野、衣の分野など各分野でそのような活動をしている人がいますよね。

    僕はその中で「住」の分野を担っていきたいと思います。

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